メラミン化粧板とは
今回のテーマは「メラミン化粧板」
テーブル天板を探しているとよく見かける単語です。家具に馴染みがないと「突板や合板は聞いたことあるけどメラミン化粧板って何?」となる方が多いのではないでしょうか。
でも皆さん普段からきっと目にしているはず。なぜならメラミン化粧板は多くのレストランやカフェのテーブルとして使われているからです。というわけで、今回はこのメラミン化粧板の仕組みや特徴について解説していきます。
ズバリ!メラミン化粧板とは
メラミン化粧板とは樹脂を浸透させた紙を何層も重ね合わせた薄い板のことです。板の厚さは約1mm。そこに木目や色柄をプリントし、芯材に貼り付けることでテーブル天板として仕上げています。突板と異なる点は天然木が一切使われていないという点。
突板とは…
天然木を薄く(約0.2mm~0.6mm)スライスしたもの。メラミン化粧板と同じく芯材の上に貼り付けて使う。天然木本来の木目や質感が表れるため美しい仕上がりとなるが、メラミン化粧板ほどの耐久はなく値段が高いのが難点。
またメラミン化粧板は表面が硬質でキズや水分・熱に強く、頑丈でありながら加工しやすいという特徴を持ちます。その特徴から業務用のテーブル天板やカウンターの表面材として幅広い業種で使用されています。
メラミン化粧板のメリット・デメリット
メリット
①キズや熱・水分に強く長持ちしやすい…タバコの火がついてもわずかに痕が残るのみで焦げつきません。
②日常的な汚れに強い…油汚れにも強く油性ペンの汚れも落とすことができます。
③カラーが豊富…無地や木目をはじめ大理石やレザー調など、数百種類のラインナップがあります。
④比較的安価なものが多い…天然木を使わないため無垢材や突板に比べコストがかかりません。
⑤塗装ではないため剥がれにくい
⑥加工しやすいためオーダー製作に最適
デメリット
①天然木に比べると質感・風合いが劣る
デメリットとしては天然木と比べると木の素材感が足りない点が挙げられます。しかし最近では印刷技術の進歩に伴い再現度のレベルも上がり、離れて見る分には違いが分からないでしょう。
耐久力がありコストパフォーマンスにも優れたメラミン化粧板。使用頻度が高くなりがちな業務用天板としては最適な素材といえます。